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2009年8月17日月曜日

体重回復

ところで、一年半ぶりに体重が一週間以上にわたって51kgを越えた。実にめでたい。

そこで、とっておき一本を開けたが、既に酸っぱくなっていた。地下の穴蔵がある訳でも、ワイン・セラーなるものをもっている訳でもないのに、ただただケチをして大事に取っておいたためだから当然の報いというべきだろう。仕方なし。これで料理用の赤葡萄酒が用意できたと思うことにして、せいぜいケチケチしない料理でも作ることにしようか。

2009年8月16日日曜日

いい加減でも



疲れているせいもあるのだろう、ただでさえ最後の詰めが甘い僕がいよいよ万事につけていい加減になっている。
しかし、やらないよりはマシかもしれないと居直る。やらない方がマシという判断も充分になりたつ筈なのに居直る。我ながら相当なものだと思う。居直る理由を考えた。

所詮は完全はありえない。どんな努力でも100%を満たすことはあり得ない。一生懸命にやった場合の方が、いい加減にやった場合よりも確実に良い成果を出すとは限らないだろう。やらない場合は確実に0%になると言ってよいだろう。しかし、一生懸命にやっても0%の場合、そこまで落ちなくても例えば10%にしかならない場合があるかもしれず、いい加減にやっても20%を達成する場合もあるかもしれない。

僕には一生懸命にやった場合の方が、いい加減にやった場合よりも常に確実に良い結果を出せる自信はない。受けた教育が悪かったと他人のせいにはしない。ただ率直に自分が現にもっている能力の貧しさを見つめる。

最近は、別の居直り理由もしばしば感じる。そのことをやった環境と機会、巡り合わせといったものだ。
小中学校教員の需要が少なかった「冬の時代」の学生たちは、猛烈に勉強をしていたが、バタバタと不合格になった。しかし、団塊世代が退職し初め、教員需要が爆発的に高まったここ数年の学生たちは、お辞儀のしかたに神経質になるくらいで次々に受かって行く。民間企業就職については、一昨年迄とは比べものにならない厳しさが今年の3〜4年生を襲っている。そして例えば僕の世代の大学生には、就職難はなかった。現に僕は4年生の秋になって、急に就職の必要に迫られ3社に書類を送り、2社から面接に来るようにとの通知を受けた。

個人の努力では如何ともしがたい、機会の巡り合わせ、運命とでも言いたくなるものを感じる。
僕の実父は、旧制高校の受験に二度失敗した。彼はその理由を、中学校最後の年に、彼の生みの母親が彼を生んた半年後に死亡していたことを知らされたことを挙げていた。「ショックで勉強が手につかなかった」と彼は言っていた。そうだろうと思う。しかし、この2年の遅れのおかげで彼は理工系の大学生として兵役を遅らせることができ、戦死しないで済んだ。

「結果オーライは親譲りか!」と息子からあざけられる。確かに機会に恵まれた人生だったと言うべきだろう。機会に恵まれていながら、碌な仕事をしてこなかったと非難されても仕方がない程なのだろうと思う。

他人、他の時代と比べることはしまいと思う。しかし、自分で選び取れない時代と環境の中で、100%の力を発揮しなかったからと自分を責めることは止めようと思う。いい加減でもやってきた、やっている、やっていく。先ずはこれで良い。あとは少しでも賢くなることくらいだろうと思うことにする。

2009年8月2日日曜日

先週初め、勤め先の小さな林からヒグラシの声が聞こえた。そのずっと前、7月の上旬にミンミン蝉のにぎやかな大斉唱が始まっていた。
蝉声の初めはニイニイ蝉、そしてアブラ蝉。ツクツクボウシの元気のよい声が、かっと照りつける8月の最中に聞こえ、その後にミンミン蝉、ヒグラシは秋の気配を感じるようになってからと、僕のなかの蝉暦では順番が整然と決まっていた。

最近、順序が乱れていると嘆かわしく「蝉よ、お前もか」と憂いていたりもしたが、今年はひどい。ヒグラシを聞いた時には「これは許せない」と思った程だ。蝉が鳴くのに、届け出や許可がいるとは思わない。しかし、ものごとには限度というものがありはしないか。そんな気分になる。

もう手遅れなのだろうか。

2009年8月1日土曜日

寒い夏?

梅雨明け宣言の後、暑くてたまらなかった日は何日あっただろうか。また93年の冷夏の再来ではないかという感じすらする。
気温もさることながら、明らかに寒いのは経済状況だろう。一斉に発表された政府調査報告が、それを示しているように感じる。

総務省が公表した労働力調査(速報)によると6月の完全失業率は5か月連続上昇で、前月比0.2ポイント増の5.4%(男性は5.7%と,前月比0.3ポイント増、女性は5.0%と,前月比0.1ポイント増)、失業者数(348万人、1年前に比べ83万人増)ともに悪化し、求人倍率は0.43になったという。余剰労働力は既に600万人と越えているというから、この国では今、ちゃんと働いて生活しようとしても出来ない人々が約1千万人はいることになるだろう。

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090731dde001020008000c.html

当然に消費も、エコカー購入補助制度とか、エコポイント効果で少し上向いているというが、全体としてみれば相変わらず落ち込んでいる。総務省統計局が発表した「家計調査報告」によると、二人以上の世帯の消費支出は、1世帯当たり277,237円で 前年同月比実質0.2%の増加し、2ヶ月連続して上昇したという。しかし、前年同月比では実質0.3%の減少、前月比(季節調整値)実質2.0%の減少。そして勤労者世帯の実収入は、3.2%減の70万239円と3カ月ぶりの実質減少で、前年同月比実質3.2%の減少。

http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.htm

他の工業「先進」国も同様の状況にあるようだ。
EU統計局が31日発表したユーロ圏の失業率はもっとひどく9.4%(1999年以来10年ぶりの高水準)。アメリカ合州国の失業率も9.5%を超え、年末には2桁に達する予想されている。同国労働省が29日発表した6月の都市部失業率統計では、全372都市圏のうち18都市圏で失業率が過去最悪の15%を超え、これらの都市圏では6カ月連続で失業率が上がっているという。
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20090731D2M3101S31.html

アメリカ商務省は、今年第2四半期のGDP国内総生産が、1%減少と発表した。大方の予想されたより下げ幅は小さかったというが、3四半期連続でマイナス成長というのは、47年以来、初めてだとのこと。
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task=view&id=8345&Itemid=56

この寒さは夏を越えても続くようだ。